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院長コラム Vol.7

つくばヘルスケア歯科クリニック
院長・千ヶ崎 乙文書き下ろしコラムです
歯科医療に関する情報をご紹介します




院長コラム Vol.7 2014年 3月 7日


シリーズ 妥協しない最新治療の実践(3)

CT(KaVo 3d eXam)の導く世界


 抜歯しているとき上手に抜けてこないとき、この歯の根の先はどうなっているだろうかと想像しながら、考えて手術することはよくあります。
エンドしているとき、改善しな根管がなぜ改善しないのか、根が曲がっているとか、2次元のレントゲンでの情報から臨床的な経験と想像力を巡らせて治療の成功確率を高める努力をしています。
3次元的な簡単に得られるCTの導入によって、今まで見えていないことが見えるようになり、臨床に大きく貢献できると期待してます。



【例1】埋伏歯と下顎神経の関係


【例1】埋伏歯と下顎神経の関係・パノラマレントゲン
・3d eXamでCT撮影から再構築されたパノラマ画像・
従来のパノラマでは、左下親知らずが神経に近いことはわかるが、透過像は何を示しているかわからない。



【例1】埋伏歯と下顎神経の関係・CTスキャンで得られらた画像
左下親知らずが、非常に深い位置で、下顎神経に近接していることがわかる。
また、歯の周囲にはかなりの空隙があることもわかる。



【例1】埋伏歯と下顎神経の関係・3Dシミュレーションによる3DCG画像
3次元画像では、よりリアルに埋伏歯の状態が認識できる



【例2】歯周病骨欠損の3次元的状態


【例2】歯周病骨欠損の3次元的状態 ・口腔写真とデジタルレントゲン画像
患者は、歯周病治療を希望して来院しました。左上3番の遠心に垂直性の骨吸収があり、エムドゲインによる再生療法を希望しました。
デジタルレントゲンでは、遠心に深いポケットが存在することがわかりますが、3次元的な欠損の状態を調べるために、CT撮影を行いました。



【例2】歯周病骨欠損の3次元的状態・CTで得られた画像
・3d eXam + iCat GIDORA で分析・

CT分析画像では、3番の遠心にロート状の骨欠損が広がっていることがわかります。しかし、欠損は、3壁性でエムドゲインを保持するには十分と判断され、再生療法を予定しています。



【例 3】根尖病変の広がり


【例3】根尖病変の広がり・通常のレントゲン画像
患者は、上顎2番の根元の腫脹を訴えて来院しました。
通常のレントゲンでも根尖に透過像があることがわかります。



CTを撮影すると、根尖病変の広がりが把握されました。
【例3】根尖病変の広がり・CT撮影で得られた画像
・3d eXam + iCat GIDORAで分析・
このケースは、外科的に歯根端切除術をマイクロスコープ下で行いました。
根尖が開いて空洞になっていることがマイクロスコープでわかり
これは、CTの画像とも一致していました。



【例3】根尖病変の広がり・術中の口腔内写真


術直後、病変の広がりがよくわかるレントゲンです。
【例3】根尖病変の広がり・術後のレントゲン画像


【例3】根尖病変の広がり・iCat GIDORAによるインプラント・シミュレーション
・iCat GIDORAによるインプラント・シミュレーション・





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