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シアトル開業の 中山 吉成 先生 |
予防を机上の空論にしないために、真の歯周病治療技術向上のため、専門医の実習セミナーを受け、医院のベースアップを目指しました。
2008年2月20日、21日を利用し、シアトルで開業されている中山吉成先生を当医院にお迎えし、歯周病治療の鍵を握る縁下歯石(歯肉の中にある歯石)の探知、除去、確認という重要技術について、ドクター、歯科衛生士全員が実践講習を受けました。
中山先生は、九州大学を卒業後、アメリカで歯周病教育を受け、専門医として現在は米国ワシントン州シアトルにて開業されています。年に2、3回は来日されて、歯周病セミナー、ハンズオンコースを、30年に亘りされています。 |
当医院では、歯を健康に永らえるために、治療や修復によるのではなく、予防することを目標としています。そのために、見える部分の歯石(バイオフィルム)はもちろん、歯肉のポケット内の沈着物(縁下歯石、縁下バイオフィルム)の確実な破壊と除去が必要です。歯科衛生士は、この部分を担当する非常に重要な国家資格の仕事です。歯科衛生士は、患者さんとのコミュニケーション技術に加えて、歯石探知と除去が確実にできる繊細な技術を身につけていなければなりません。歯科衛生士の技術の更なる向上と若い歯科医師の教育を兼ねて、今回、中山先生ご来日の機会に当医院においでいただきました。 |
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真剣な眼差しのスタッフ陣 |
20日の夕方、おいでいただいて、器材のチェックを受けました。弘法、筆を選ばずという言葉がありますが、歯石探知、除去は適切な器材を用意し、管理し、常に刃が切れるようにメインテナンスすることがとても重要だということを認識しました。道具を管理できない歯科衛生士は、仕事ができない衛生士だと言えます。その点で、スタッフも十分にこのことを再認識したと思います。
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相互実習で実技の訓練をしました |
翌日は、9時から、スタッフ相互で器具の使用について、特に歯石の探知という点について深く学びました。見えるところに明らかについている歯石ではなく、歯肉の中の根の面にわずかに薄いフィルム状に付着している見えない歯石を探知し、除去する練習です。スタッフはほとんど健康な者が多いのですが、それでも、意外と歯石の沈着が見られ、
患者さんでも、たとえ一見健康そうでも、しっかりと歯石探知を行い、根の面をきれいにすることがとても大切だとわかりました。
この当たり前のことが当たり前にできることが医院の能力なのだと痛感しました。 今後、毎年スタッフの技術の成長を確認していただくため、中山先生にまた、おいでいただけることをお願いしました。
また、今回は、4人の実際の当医院の患者さんにご協力いただき、治療モデルとしておつきあいいただきました。お一人約3時間に亘り、お口で実習させていただきました。担当衛生士はもとより、多数のスタッフの見学を快く受け入れていただきまして、大変ありがとうございました。この場をお借りしまして、感謝いたします。今後とも、担当衛生士とともにお口の健康管理を続けてください。 |